小鳥遊 遊鳥の裏通り

La Vérité sortant du puits.

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

渋谷のようなもの

日沈む国を訪れて… 書棚を整理していたら、30年前の古いパスポートが出てきた。仕事で思いがけずベルリンとブリュッセルに行く用事ができ、当時住んでいた千葉県に申請手続きを行い、発行したことをやにわに思い出した。ちょうど、冷戦の終結でシベリア上空…

パンとサーカスのようなもの

国民の過半が望んでいない、の祭典 国民の過半が望んでいない東京五輪の開会予定日まで、あと1か月と1日。明日からは、通勤経路として毎日使っている豊洲大橋から黎明橋に至る環二通りが2カ月半近くに亘って封鎖され、原則、“ぼったくり男爵”を始めとする大…

創世記のようなもの

はじめに、ことばありき ガイウス・ユリウス・カエサルが、「ブルータス、お前もか」(Et tu, Brute?)という最期の言葉を遺したのは56歳の時だった、と最近知った。奇しくも、同い年ではないか。 これ以外にも、「賽は投げられた」(alea jacta est)、「来た…